福島市の桜の聖母学院が小中一貫校に 中学校の校舎を移転 2026年4月から中学校も男女共学に
福島県福島市の「桜の聖母学院」小中一貫校の校舎イメージ。2026年4月から中学校を男女共学化し、小中一貫教育を開始することが発表された。
「桜の聖母学院もこの地福島市、福島県のこの土地にあって何とか(学校としての)インフラ機能を充実させてさせていきたいと願って、この教育改革計画を立てさせていただきました」
桜の聖母学院・西内みなみ理事長がそう述べた1月23日、桜の聖母学院で開かれた記者会見。2026年4月から小中一貫教育を始める計画が発表された。
計画では、現在福島市野田町にある中学校を花園町にある小学校の敷地内に移転。小学校のグラウンドに中学校の校舎が新たに建てられる予定だ。これまで男女共学だった小学校に加え、中学校も共学化し、一貫化を図る。
桜の聖母学院の西内理事長は「やはり小学校まで受けた桜の聖母学院の教育を男の子たちにも受けさせたいっていうニーズは、もう何十年来ずっと身に染みて感じておりましたので、やっとここで実現できる運びになったということで」と語る。
一貫化で期待できるのが、進学の際に生活や勉強の難易度が大きく変わり、適応が難しくなるいわゆる「中一ギャップ」の解消。小中の教員が連携して、児童・生徒の生活環境を整えたり、9年間を通しての学習カリキュラムの組み立てが可能になる。
西内理事長は「そしてこれからの時代、少子化であったり、様々な流動人口の発生であったりする中で、地域の様々なニーズに答えながら、私たちはここで持続可能な教育を展開していきたいと願っております」と話す。
桜の聖母学院は、定員数やカリキュラムの検討を今後行うとともに、3年後の開校90周年に向けて、さらに教育改革を進めるということだ。