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初出店や限定品...開店前に1000人が並ぶ 「ヨークパーク」グランドオープン 郡山経済の好循環も・福島

2024年5月に閉店した「イトーヨーカドー郡山店」の跡地に、ヨークベニマルの"旗艦店"として誕生した「ヨークパーク」。3月14日にグランドオープンを迎え、約1000人が行列を作った。

■1000人が行列 待ちわびたグランドオープン

2月28日には1階フロアが先行オープンしていたが、3月14日午前10時にすべての店で営業が始まった。
テナントの数は36。福島県内初出店となるロフトや14年ぶりに県内に再出店したアカチャンホンポなど注目のテナントが入った。
訪れた人からは「子どもは育てていく中でお金もかかってくるので、ちょっとでも安く良いモノを出して頂けると助かる」「今まで、来たくて来たくて。ここが閉まっていると寂しくて、とても今日はうれしい」との声が聞かれた。

そして、人気を集めていたのがヨークパークの限定商品。ユニクロでは郡山市と連携した商品を企画し、さっそく手に取る人もいた。購入した人は「郡山限定で、ここにしか売ってないのかなって思って買いました」と話す。

この日を待ち望んでいたのは、客だけではない。
宝飾品の店「ジュエリー&ウォッチ マシコ」は、旧イトーヨーカドーが開店した35年前からテナントに入っていて、再びヨークパークで営業を再開した。
店長の丹野俊輔さんは「ここに戻れたというところが、非常にワクワクとドキドキが止まらない感じ」と話す。店の常連客も「オープンしてうれしかった、皆さんに会えるんですもの。顔なじみで皆さん知っている方がいるから、最初にご挨拶」と話し、ほっとした様子だった。

■周辺店舗 win-winの関係に

多くの人に親しまれる新しいヨークパーク。周辺の店でも、波及効果が出ている。
ヨークパークのすぐ近くに店を構えるラーメン店「じゃじゃ。」たくさんの客で賑わう昼時の店内では、さっそく良い影響が見られた。
利用客に話を聞くと「きょうはちょっと買い物ついでに。新しくヨークパークがオープンしていたので、そのついでに」「買い物してきたので、その帰りに来ようかなと思って来ました」との声が聞かれた。

この店では2024年5月のイトーヨーカドー閉店後に新規の来店客が減少、売り上げも1割ほど減ったという。しかし、ヨークパークグランドオープンの14日はいつも以上の客入りに。その集客力の大きさを実感している。

じゃじゃ。の生田目萌花さんは「ヨークパークに来たお客様がじゃじゃ。に来て頂けて、じゃじゃ。に来たお客様がヨークパークでお買い物をして帰られるというので、お互いウィンウィンみたいな感じになればなと思っている」と話す。
近隣の店も待ちに待ったオープン。地域経済への好循環が期待される。

■初出店・再出店のテナントも

「ユニクロ」や福島県内初出店の「ロフト」は、オープン記念に福島限定の商品を
数多く展開していて、県内外から幅広い集客を期待している。
その「ユニクロ」は1階。2階はアパレル・雑貨が中心で、「ロフト」と同じく県内初出店の「studio CLIP」が入る。
3階は服飾・コスメ・雑貨ゾーンで、国内外のコスメなどを扱う「アインズ&トルペ」に「ABCマートスポーツ」。そして、大創産業が手がける3つのブランドの複合店が郡山に初出店した。
最上階・4階は、郡山市に再出店となる「くら寿司」、牛たん「利久」などの飲食店。そして「アカチャンホンポ」に「キッズゾーン」と子育て世代にも優しいフロアになっている。