大型連休直前 高騰続くガソリン価格はどうなる? 連休中は現状維持か 政府は5月22日から引き下げ表明
まもなく大型連休が始まる。暦通りだと2025年は平日をはさんだ飛び石の連休。平日も休めば、最大で11連休となる。高速道路の渋滞予想も発表されていて、東北自動車道の下りでは5月3日、上りは5月3日と5日に混雑すると見られている。ただ、車の移動で負担となるのがガソリン価格だ。
■高騰続くガソリン価格
「ガソリン満タンに入れます」福島県郡山市のガソリンスタンド。4月23日のレギュラーガソリン、1リットルあたりの店頭価格は183円だった。
資源エネルギー庁によると、23日発表された県内のレギュラーガソリン1リットルあたりの平均価格は185.8円で、前の週より安くなった。
■トランプ関税で原油価格が下落
アメリカ・トランプ大統領の関税政策の影響で、世界経済の先行きが不透明となり、原油価格が下落。これに伴い、元売りの卸値も下がったことが背景にある。
しかし、いまだ180円代と高止まりが続いていて、大型連休にも影響を与えそうだ。
利用者は「GWはどこにもいかないです。混雑するし、ガソリンも高いので」「(ガソリンは)安いに越したことはない。いくらでも安いほどいい」と話した。
■ガソリン価格は5月22日から値下げへ
あらゆる物価が高騰する中で、政府はガソリン価格などの引き下げを示している。
石破総理は、5月22日から段階的にガソリン・軽油の1リットルあたりの価格を10円引き下げ。また、重油・灯油は5円、航空機燃料は4円引き下げるとしている。
ガソリン価格について、石破総理は「2022年にロシアがウクライナへの侵攻を開始した直後の水準まで引き下げられる」と強調している。
石油情報センターによると、ガソリン価格は小幅な値下がりが続くが、大型連休の間まではレギュラーガソリンだと1リットルあたり185円前後に留まるとみている。
また、電気・ガス代も猛暑に備えるために7月から3ヵ月間、支援を実施する考えを示し、具体的な内容は「5月中に決定する」としている。
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