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意地とプライド「東北ダービー」 いわきFCがライバル・ベガルタ仙台を「熱狂空間」ホームで迎え撃つ 

負けられない、勝たなければいけない。意地とプライドを懸けた戦い...それが「ダービー」だ。いわきFCは、6月2日に宮城県のベガルタ仙台をホームで迎え撃つ。

<ライバルとの一戦>
前節・徳島戦から中二日の5月29日。ピッチには、目の前の試合だけを見据える選手達の熱気に溢れていた。
ここまで7勝4敗6分けで、昇格プレーオフ圏内目前の7位につける、いわきFC 。
次の相手は勝ち点差わずか2。2023年は共に残留を争い、しかし2024年は上位を争い続ける、お隣・宮城県のライバル「ベガルタ仙台」だ。
谷村海那選手は「みんな次のベガルタ戦に向けて切り替えて、いい入りができてるかなと思う。ポイントは、球際と取ったボールつなぐのと、あとは全員が前に向かう意識」と話す。

<圧倒して勝つ>
注目は、チームの攻撃を牽引する谷村海那選手。ホーム開幕戦で、今シーズン初ゴールを挙げると、ここまで8得点の活躍で得点ランキングは2位。「いい感じに良いスピードで点が取れて、いいイメージはあるかなと思います」と谷村選手は話す。
大事な場面で点が取れるストライカーが、勝利のカギを握る。谷村選手は「出身が東北の岩手なので、試合見るとしたらグルージャかベガルタだった。そのチームとやれるので、圧倒して勝ちたいと思います」と語る。

<サポーターも全力で>
勝利への想いはサポーターも同じだ。サポーター歴2年の志賀慈樹さんは、"推し"のブワニカ選手と白輪地選手の「ダブルけいた」のフラッグを製作。ゴール裏から選手の背中を押す。
志賀さんは「自分は声をたくさん出して、選手をサポートできるように頑張ります!」と話す。
平日の練習にもかかわらず駆けつけた多くのサポーター。スポーツを通じて、いわき市を「東北一の都市にする」。チームの歴史は浅くても、チャレンジを続けてきた姿勢が多くの人の心を捉えている。

<サッカー少年の憧れ>
いわき市内の同じサッカーチームで練習に励む、平子逢來くんと渡邊凌梧くん。サッカー少年たちにとっていわきFCの選手は、憧れの存在だ。地元にプロのサッカーチームがあることが、子どもたちの夢を大きく膨らませる。

<成長を続ける選手>
そして、憧れの存在として挑戦を続ける選手も。「やる前から分かっていたことではあったんですけど、そんな甘くないっていうことを実感しつつ、自分の中でもがきながら、少しずつ成長ができているのかなと思います」と話す、福島県郡山市出身の五十嵐聖己選手。
Jリーグの特別指定選手として、大学に在学しながらプロの世界への一歩を踏み出した。五十嵐選手は「他のクラブに比べても、コーチの選手に対する熱い気持ちっていうか、熱く接してくれる。ストレングスコーチもいますし、個人の成長っていうところにつながっている」と話す。
「個人でもチームでも、すべてのところで上回って、勝たないといけない。自分たちも、勝ち点3のために全力で戦うので、応援よろしくお願いします」と、東北ダービーに向け活躍を誓った。

チームの今後を占う東北ダービー。チーム・サポーター一体となって作り上げる「熱狂空間」で勝利を目指す!