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安全保障の観点から未確認超常現象の解明へ 議連発足にUFOふれあい館も協力に前向き【福島発】

未確認飛行物体「UFO」...その存在が不明な異常現象を、安全保障の観点から解明していこうと、党の垣根を超えて国会議員が動き出した。

<議員連盟を設立>
2024年6月6日に開かれた「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」の設立総会。小泉進次郎元環境大臣など、超党派の国会議員が集まった。
自民党の浜田靖一議連会長は「世の中には分からないことがいっぱいある。解明できるための情報と、議論していくこと、これにどう対処するのかということが大変重要だと思います」と話した。

<UAP(未確認異常現象)に取り組む>
結成の目的は、アメリカでは安全保障の観点からUFOを含めた未確認異常現象に関する政府レベルの取り組みが進むなか、連携できる専門機関を日本に設けようとしている。

<国際的な研究所がある福島県では>
UFOの里として知られる福島県福島市飯野町。円すいの形をしているようにも見える千貫森の付近では、以前より多数のUFOの目撃情報が相次いでいて、未確認飛行物体にゆかりのある場所だ。2021年に開所した「国際未確認飛行物体研究所」では、世界中のUFO目撃情報の調査などを行っている。
今回のUFO議連発足について、UFOふれあい館の菅野利男館長は「ようやくかという感じ。未確認というのは気になる。脅威になる物体かもしれないし、それだけは未確認のままでは困る」と話す。

<秘めた部分もロマン>
飯野町では、宇宙人をテーマにした仮装パレードを企画するなど、UFOを活用した町おこしを進めている。
今後、議員連盟から協力を求められた場合は、情報を提供するつもりだが、こんな思いも...「未確認ですからね。非常にロマンのある世界だなと思っています。長年アメリカとか各国が数十年研究しても分からない。だから良いんじゃないの?」と菅野館長は話した。

UFOを始めとする正体不明の異常現象。分からないことが沢山ある今、それが分かるようになる日も近いのかもしれない。