「本人から現金」選挙区の祭礼などで寄付行為か 亀岡偉民前衆院議員を書類送検 公職選挙法違反容疑・福島
公職選挙法違反の疑いで書類送検されたのは、亀岡偉民前衆院議員(69)。
捜査関係者によると、亀岡前衆院議員は衆議院選挙が行われた2024年10月、選挙区の福島市や二本松市で開催された祭りなどで参加した団体などに複数回に渡り現金合わせて24万円を寄付した疑いが持たれている。
公職選挙法では政治家の選挙区内での寄付行為を禁じている。
福島市内の町内会では「(会費という感じで渡された?)そうそうそう。のしに入ったやつを渡されて、そののしに1万円入っていたっていうね。例年は5千円なんよ、片手なの。だけど今回に限って1万円いただいたっていう」という声も。
福島市内の町内会で会長を務める男性によると、2024年10月に市内の神社で行われた祭りの最中に、町内会の会計担当者が1万円を受け取ったと話す。
また、福島テレビの取材では、市内の他の町内会で「祭りの山車を出発させようと外で準備をしていたら亀岡さん本人に現金を渡された」などの話が聞かれた。市内の町内会長の男性は「裏金とか色々騒がれているじゃないですか、今はね。そういう裏金問題がある中で、金を出したり引いたりするのはよくないのかなって」と話す。
捜査関係者によると、警察は11月に亀岡前衆院議員の事務所などを家宅捜索して携帯電話などを押収し、容疑の裏付けを進めてきたということだ。
警察は12月26日付で起訴を求める厳重処分の意見をつけ、亀岡前衆院議員を書類送検し、認否にはついて「差し控える」としている。
<亀岡前衆院議員の疑惑>
公職選挙法では選挙期間中に限らず、政治家が選挙区内での寄付行為を禁じている。
捜査関係者によると、亀岡前衆議院議員は10月3日ごろから13日ごろまでの間、立候補の意思がある福島1区の福島市と二本松市で寄附にあたる行為をしたとみられている。
福島市・二本松市の神社で開かれた6つの祭りで、参加する団体に1回5千円から1万円を渡したとみられている。
書類送検を受けて亀岡前衆議院議員の事務所は、「担当者が不在でコメントできない」自民党県連は「本人から連絡は受けていない」とコメントしている。