誰もいない教室に招き入れ同僚に抱きつく セクハラした中学校教頭など3人を懲戒処分(福島県)
福島県教育委員会は17日付で教職員3人を懲戒処分としたことを発表した。
このうち県内の中学校に勤める40代の男性教頭は、3年前の8月に同僚の女性職員を誰もいない教室に招き入れ抱きしめたり、その後もSNSで「20年前に出会ってたらなぁ」「あしたも可愛い顔見せて」などと業務と関係のない不適切なメッセージを送っていたということ。不快感をおぼえた女性職員が、去年の10月に校長に相談し、発覚。男性教頭は、「身勝手な行動をして反省している」と行為を認めていて、停職6ヵ月の懲戒処分を受けた。
また、県中地区の50代男性教諭は、3年前の4月から約2年半の間、自身が顧問を務める部活動の生徒に対して、「くそチーム」「負けちまえ」などの侮辱的な言動を繰り返し、精神的苦痛を与えたとして停職1か月の懲戒処分となった。
このほかにも、県中地区の30代男性教諭は、去年9月ごろに自身が顧問を務める部活動の指導中に生徒の背中を叩きアザや痛みを生じさせたり、試合に負けたことを「お前のせいで負けたんだぞ」などと責めて精神的苦痛を与えたとして減給1か月の懲戒処分を受けた。
今年度に入り、教職員の懲戒処分は22件と前年度の20件を上回っていて福島県教育委員会は「管理職のセクハラや子どもたちへの体罰はあってはならない」として、外部の有識者からの意見を踏まえて、改善に努めていくとしている。