デブリ関連施設建設に向け2月4日からタンク解体準備開始<福島第一原発>
福島第一原子力発電所で、処理水の放出によってカラになった溶接型のタンクの解体準備作業が2月4日からはじまる。
福島第一原発での処理水の海洋放出は、2023年8月に開始され、これまでに通算10回、約7万8300トン(タンク約78基分)が薄められて海に放出されている。
廃炉作業を進めるにあたって、タンクが敷地を圧迫していることが問題視されていたが、東京電力は2月4日から、放出によってカラになった溶接型のタンクの解体準備を始める計画を明らかにした。
まずは、複数のタンクをつなぐ配管の撤去からはじめ、早ければ2月13日から、タンクの上のフタを撤去する「解体着手」となる方針。
今回の計画では、タンク21基分の解体を予定していて、解体後のスペースは燃料デブリ取り出しの関連施設を建設する計画となっている。
また、処理水の海洋放出をめぐっては、2024年度最後となる放出が2月から3月にかけて予定されていて、2025年度は7回に分けて5万4600トン、タンク約55基分を放出する見通しとなっている。