ニュース

本宮市の魅力を全国に「ふるさと魅力逸品ネット」 出品する店も期待 商店街の賑わい創出へ【福島発】

福島県本宮市の老舗菓子店の人気商品「ちーず六方焼き」。天皇皇后両陛下も召し上がったこの銘菓をはじめ、本宮市の魅力がぎゅっとつまった通販サイトが2月3日開設された。

<本宮市の通販サイトが開設>
色とりどりのガラスが使われたランプに、老舗糀店のみそ汁セット。3日オープンしたのは、本宮市のさまざまな逸品が一堂に会する通販サイト「ふるさと魅力逸品ネット」。市内の18店舗から約200点が出品されている。
もとみや商店街協同組合ECサイト担当・佐藤卓美さんは「やっぱり、なかなかそこまで手がまわらなくてって、良い商品・おいしい商品なんですけど、そこがっていうところでやっぱ悩んでいる商店が多かったので」と話す。

<人出不足の店でも参入可能>
市内の商店街協同組合が、本宮市の魅力を全国に発信しようと立ち上げたこのサイト。出品する店は、売り上げの15パーセントを手数料としておさめることで、梱包や発送を任せることができ、人出不足に悩む店でも参入のハードルが低いのが特徴だ。
ECサイト担当の佐藤さんは「試行錯誤して努力してみなさんに楽しんで、おいしくいただいていけるような商品づくりというか、ネットショップづくりを目指していけたらなって考えています」と話した。

このサイトでは、店舗数や商品ラインナップを今後も拡大していく予定だ。

<出品する店も期待>
通販サイトへの期待は出品する店側にも。
創業80年以上続く福島県本宮市の菓子店「菓匠きねや」。県産のくだものを使ったパウンドケーキやワッフルなどの焼き菓子約10種類を出品しているが、これまで集客面には課題も感じていた。菓匠きねや・窪田幸雄代表は「どうしても高齢化が進んで、やっぱりみなさん、お店の方に足をなかなか運んでもらえなくなってきたっていうのもありまして、少しでも宣伝に役立てられればっていうのはありますね」と話す。

<既存商店街に賑わいを>
少子高齢化や大型店の進出にともない、年々人通りが減っている市内の商店街。通販サイトをきっかけにさまざまな店の魅力が伝わり、実際に足を運ぶ人も増えるのではと期待を寄せている。菓匠きねやの窪田さんは「『こういう店がある』とかっていうのを、みんな分からない方もいらっしゃるので、やっぱりそういう情報を発信することによって、いろいろ見て、聞いて、歩いてもらって、いろんな店を周っていただきたいですね」と期待を込める。

「菓匠きねや」では、今後季節の限定商品や新商品の掲載も積極的に行うことにしている。