ゴミの開封調査 福島市で始まる 後を絶たない違反ゴミ 条例改正で一定の抑止効果 予告シール出番なし
「違反ごみ」が後を絶たない福島県福島市で、3月3日から始まったのがごみの開封調査だ。赤いシールが貼られたごみが対象で、悪質な場合は事業者名などが公表されることになる。
<開封調査始まる>
条例の改正により、3日からごみの開封調査が始まった福島市。
市の職員が開封調査の予告を示す「赤いシール」を手に持ち、ごみ捨て場を確認した。福島市ごみ減量推進課の根本裕史課長は「条例改正を行って、開封調査できるようになりましたけども、一定の抑止効果も(条例の)1つの効果かと思っております」と話す。
<後を絶たない"違反ゴミ">
指定された期限までに回収など改善されなかった場合、中身を調べて違反者を特定。悪質な場合は、事業者名などを公表する強い措置に踏み切った背景にあるのが、後を絶たない"違反ごみ"だ。市内で2023年度確認された違反ごみは、約9000件に上った。しかし、これまでは収集出来ないことを示す黄色いシールを貼り回収を促すことにとどまっていた。
福島市ごみ減量推進課の根本課長は「事業系ごみ、または適正に分別されていないごみが残されてしまって、ごみの集積所の清潔が保たれていない、そういったところからこの開封調査の条例改正を検討したところでございます」という。
<初日は予告シールの出番なし>
初日の3日は、黄色のシールが貼られていた「違反ごみ」が回収されていたこともあり、赤いシールの出番はなかった。福島市では事業者の不法投棄を防ぐためにも、今後も監視体制を強化していくとしている。
<会津若松市の資源ごみなど収集再開>
一方、福島県会津若松市は、記録的な大雪により2月17日から停止していた資源ごみなどの収集を3日から再開した。ペットボトルなどのごみは排出量が多くなると予想されていて、市は可能な範囲で分けて出すように協力を呼びかけている。