福島県沖地震から3年 被害を受けた旅館も復興に向け少しずつ 震度6強を観測した福島・相馬市
2022年に発生した福島県沖地震では、相馬市や南相馬市、国見町で最大震度6強を観測。1人が亡くなり100人を超える人がケガ、建物の被害は4万棟にものぼった。
地震から3年が経った2025年3月16日。相馬市・松川浦を望む旅館「遊学の宿いさみや」では、名物「浜焼き」の香ばしい匂いが漂っていた。
福島県沖地震で大規模半壊となり、解体・休業を余儀なくされた「いさみや」だが、建て替え工事を行い、2024年8月に営業を再開した。
いさみやの管野功さんは「自分的には『もう3年経ったのかな』という気持ち。地震の直後は、やはり気持ちが沈み込みましたけど」と話す。
漁港が被災し水揚げができない状況に追い込まれるな大きな傷を負い、相馬市内ではいまだ約4分の1の旅館が再開できていない。
しかし、松川浦が魅力を失ったわけではない。漁港の復旧も着実に進み、「海のまち」はこれからが再生の時だという決意にあふれている。
いさみやの管野さんは「松川浦は都会ではないが、自然豊かで朝日も綺麗だし夕日も綺麗だし。これからどんどん松川浦の魅力を発信していろんな人に来てもらえたらなと思っています」と語った。