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《強風》被害相次ぐ...屋根や壁が 須賀川市では山火事延焼 観光も直撃 26日の福島県は台風並みの風 

福島県内は"春の嵐"の一日となった。郡山市では観測史上最大の32.1メートルを観測。あらゆるモノが吹き飛ばされ、各地で被害が相次いだ。

■黄砂を運んできた春の暴風
大量の黄砂が朝日を覆った3月26日の県内。この黄砂を運んできたのが、春の暴風だった。
白河市では屋根を剥ぎとるほどの強い風...最大瞬間風速32.6メートルを観測。郡山市でも建物の壁がはがれ落ち、周辺の道路が通行止めに。さらに、駅前のビッグアイでは看板が破れる被害が...。いずれも風の影響とみられている。
県内では、風による建物などの被害が66件に上り、転倒事故などで12人が病院に運ばれた。

■山林火災が風で延焼拡大
須賀川市仁井田では、山林火災が発生。火は次々と燃え移り、延焼が拡大した。消火活動中にも容赦なく突風が吹き荒れる。
山林の近くにある小屋では、トタン屋根が吹き飛ばされた。住民は「みんな落っこっちゃったんですよ、屋根もこれ剥けちゃった。もうどうしようもないですね。もう...この強風はなんとか早く止まってもらいたいね」と話す。
火は約2時間後に鎮火。けが人はいなかった。

■福島市の花見山では...
福島の桃源郷・花見山...本格的な観光シーズンが始まった26日、満開の花々とともに観光客を出迎えたのも風だった。花の案内人も一苦労だ。「お客様も風が強くて、もう帰るわ!って何人かいらっしゃいました。残念ですけど、きょうの強風はすごいですよね」と話す。
観光客も「風は覚悟で来たんですけど、頂上はかなり吹いてて休憩はできなかったですね」と話した。
春の観光にも暴風の影響が直撃した。