福島・飯舘村にたい肥製造施設 下水処理で発生する汚泥から肥料 避難指示が解除される地域で4月から運用
3月末に避難指示の一部解除が予定されている福島県飯舘村長泥地区で堆肥の製造施設が完成した。
飯舘村長泥地区に新たに建設されたのは、下水処理の過程で発生する汚泥から堆肥を作る、堆肥製造施設だ。
施設では県内の下水処理施設で排出された汚泥を使用。一日に最大約50トンの汚泥を乾燥させて熟成させたのち、肥料として県内外に出荷する。
長泥地区は復興拠点を除いて、現在も帰還困難区域となっているが、3月末に施設と周辺の農地あわせて6.2haで避難指示が解除される予定で、事業を行う際の立ち入りが自由になる。
飯舘村の杉岡誠村長は「地域の方々と密接に関りながら村全体の地域活性化、経済活性化に向けても色々な寄与をしていただけるのではないかなと期待をしているところです」と話した。
施設の運用は4月1日から始まり、今後は燃料にするための作物の栽培を地区の農家に依頼するなど雇用の創出も期待されている。