ニュース

《備蓄米》5キロ3000円台前半に!? 市場への流通に期待高まる 一方、品質を気にする声も

全国では政府の備蓄米が店頭に並び始め、今後の価格の動向やコメの品質などに関心が集まっている。街で話を聞くと「今もらって食べているので、備蓄米の販売はありがたい」「備蓄米が出回るのは4月からと聞いた。今現在では効果は感じてない」「確かにコメの価格が高くなったと思います。高くても他の食材も高いし、代わりが効かないよね」との声が。

私たちの生活に欠かせないコメ。価格が高止まりする中、備蓄米の放出に期待が高まっている。
福島県大玉村にあるスーパー「プラント5」では、福島県産のコシヒカリの価格が2024年と比べて2倍以上になるなど値上がりしているという。備蓄米の入荷はまだ決まっていないが、一般食品担当の遠藤翔太さんは「備蓄米の入荷は、歓迎している。入荷するブランドの品質や量を見て検討したい。できれば、低価格・高品質な備蓄米を入荷したい」と話し、来店客のニーズに応えたいと考えている。

歓迎する声が聞かれる一方、消費者は「安ければ備蓄米を手に入れたいけど、いつのコメかと頭の中によぎる」「備蓄米の表示をきちっとしていただいて、納得したうえで選びたい。備蓄米と載せて欲しい」など、品質や価格の動向など気になるところもあるようだ。

農林水産省によると、スーパーでの販売価格は直近の3月10日~16日で5キロあたり4172円となり、11週連続の値上がりとなっている。2024年の同時期と比べると2126円高く、倍以上の値をつけている。政府備蓄米の流通で、この価格が抑えられるのが注目される。

備蓄米の1回目の入札は、3月10日~12日に行われ9割以上をJA全農が落札した。
一部首都圏などで販売が始まっているが、JA全農によると「本格的に出回るのは4月に入ってから」だという。
気になる価格は、大手コメ卸によると5キロ3000円台前半になると予想されている。

またJA全農は、流通に混乱を与えないために「備蓄米と表示しないよう」求めていて、「複数原料米」などと記載されているものは備蓄米の可能性があるが、消費者が確実に判断することは難しそうだ。

ちなみに3月26日から28日にかけて、前回の半分にあたる約7万トンの入札が行われていて、こちらは4月中旬から引き渡しが始まる予定だという。