原発事故の帰還困難区域 葛尾村と飯舘村の一部で避難指示が解除 住民帰還はなし<福島>
福島県の葛尾村と飯舘村の帰還困難区域の一部で31日、避難指示が解除された。
東京電力の福島第一原発事故による避難指示が解除されたのは、葛尾村野行地区の約20ヘクタールのエリア。17基の風車が建設されていて、来月上旬の運転開始を予定している。葛尾村の篠木弘村長は「円滑な作業を行って頂く形のなかで、きょうはその一歩と思っています」と話した。
また、31日に同じく避難指示が解除されたのは、帰還困難区域に指定された飯舘村長泥地区のうち、約6.2ヘクタールのエリア。下水処理の過程で発生する汚泥から堆肥をつくる堆肥製造施設が建設されていて、あすから供用が始まる予定。
今回の葛尾村と飯舘村はいずれも事業用地として活用するために、特例により避難指示が解除されたもので、住民の帰還はない。