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2025年度の新入社員は変化を呼び込む「新紙幣」タイプ!? 新社会人に入社式で目標を聞いた【福島発】

4月1日からは新年度がスタートし、新社会人も一歩を踏み出した。福島県内の多くの企業などで行われた入社式で、これからを担う福島の新社会人に聞いた...「あなたの目標を教えてください!」


■不安と楽しみ

新年度の始まりは真冬並みの寒さとなった福島県内。朝、JR福島駅前でもコートを着た新社会人の姿があった。


話を聞くと「新社会人なので、これからやっていけるか不安もいっぱいですけど、楽しみな面もあるので頑張りたいと思います」との声が。まだ硬いつぼみのサクラ、それでも少しずつ花開こうとしている。

■東邦銀行 101人が新たに

福島県福島市の東邦銀行本店で行われた2025年度の入行式。関連グループを含めて101人が新たな仲間に加わった。東邦銀行・佐藤稔頭取は「みなさんの仕事は、地域社会に貢献することであります。常にその思いをもって、これから仕事にあたっていただきたいと思います」とあいさつした。4月2日からは、それぞれの配属先に着任し、研修や業務を重ねていく。

入行した皆さんに目標を聞いた。いわき市の小名浜支店に配属される藤田望未さんは「貢献です。銀行の業務を通して、福島の人や企業に貢献したいなと考えたからです」と話す。

また会津若松営業部に配属される菅野柊伍さんは、モーグルの世界大会などにも出場する選手で仕事との両立が目指だという。

「目標はやり切ることです。まず目の前の与えられた仕事や上司から言われたことを、しっかりとやり切って自分なりに模索しながら、中途半端に投げださずやり切るということを意識していきたい」と話した。

■福島トヨタ 責任を果たせる人材へ

20人の新入社員が出席した、福島トヨタグループの合同入社式。新入社員を代表し佐藤裕太さんが「社会人としての第一歩を踏み出したばかりですが、学びと経験を重ねながら責任を果たせる人材へと成長していく決意です」とあいさつした。

ここでも新入社員に目標を聞いた。技術職の秋元優花さんは「ボランティアにもしっかり参加して、福島県に貢献できるような整備士になりたい」と話し、同じく技術職の安藤恵瑠さんは「たくさんの方々に笑顔になっていただける整備士」と目標を掲げた。

トヨタレンタリース福島の渡辺唯夏さんはコミュニケーションがあまり得意ではないというが「明るくなってもらえるような接客をして、みんなに誇れるような人になりたい」と話し、仕事を通しての成長を誓った。

それぞれの目標に向かって、がんばれ新社会人!

■2025年度の新入社員は「新紙幣」タイプ?

産労総合研究所の調査によると、2025年の新入社員は、変化を呼び込む「新紙幣」タイプだという。2024年に導入された新紙幣は、ユニバーサルデザインなど最新技術が盛り込まれていて、導入に当たって設備や投資が必要だった。


それと同様に、2025年の新入社員は多様性を受け入れる力や最新のITリテラシーを身に着けていて、新たな育成方法が必要な事などから「新紙幣タイプ」と言われているという。

そんな新入社員の特徴は、真面目な姿勢やリーダーシップなど基本的な能力が高い一方で、挫折経験が少なく、失敗や不確実さを回避する傾向もあるようだ。
それぞれの個性をしっかり見る、そして新入社員の興味関心と会社の目標を重ねていけるよう丁寧な指導を心がけると良いそう。