ニュース

スパイスカレーにご当地メンチ...おいしい三春町を春散歩 最新技術で江戸時代にタイムスリップ【福島発】 

福島県三春町の魅力を紹介。最新技術で江戸時代にタイムスリップ、ご当地グルメとニューオープンのスパイスカレーが食べられるカフェ。春の城下町を感じて、食べて、満喫してきた。

■最新技術で江戸時代にタイムスリップ
三春町役場付近を散策すると、城下町の趣が感じられる。しかし、かつての町並みをより鮮明に体験できる方法がある。それは「ストリートミュージアム」というアプリを使ったAR(拡張現実)体験だ。
特定の場所でアプリを起動すると、現実の景色に江戸時代の建物が重なって表示される。武家屋敷や町並みが目の前によみがえり、まるで過去にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる。
さらに、三春城跡では「三春城VR」というアプリを使用することで、現存しない三春城を仮想空間で再現している。スマートフォンを片手に街歩きをしながら、最新技術で過去の姿を体感できる新しい観光の形が生まれている。

■ピーマンの名産地が生んだご当地メンチ
のんびりと散策を続けていると、「三春グルメンチ」という看板が目に入る。創業約80年の老舗「伊藤精肉店」で販売されているこの商品は、三春町の新たな名物として注目を集めている。
三春町は全国有数のピーマンの産地として知られている。そのピーマンを地域の特産品として活用しようと開発されたのが「三春グルメンチ」だ。牛と豚の合いびき肉に三春町産のピーマンをたっぷり加え、外はサクッと、中はジューシーに仕上げられている。
ビーマンの香りが口いっぱいに広がり、お肉の旨味とピーマンの相性が抜群だという。他にも、鶏肉と玉ねぎをかき揚げにした「長崎揚げ」も人気のお惣菜として販売されている。
滝桜の季節には、これらのグルメを片手に桜見物を楽しむこともできるそうだ。
<伊藤精肉店>
三春町字渋池28
【営業時間】午前8:00~午後7:00
【定休日】不定休
◇三春グルメンチ 300円

■新オープンのスパイスカレー店で舌鼓
最後に訪れたのは、2025年1月にオープンしたばかりのスパイスカレーが食べられる「Curry Cafe でここ」だ。元サラリーマンだった店主の伊藤さんが、定年を機に開業した。
「三春の街を賑やかに盛り上げていきたい」という思いから始めたという伊藤さん。こだわりのカレーは2種類用意されている。
1つ目は、7種類のスパイスを使い、ヨーグルト、生クリーム、トマト、バナナ、蜂蜜などを加えた「バターチキンカレー」。まろやかな味わいで、スパイスの独特さが少なく、酸味も効いている。
2つ目は、10種類のスパイスで辛めに仕上げた「塩とろ豚カレー」。一晩塩漬けし、白ワインで煮込んだ豚バラ肉が入っており、がっつりとした味わいが特徴だ。
さらに、7種類のスパイスで作ったオリジナルの「クラフトコーラ」も提供している。
伊藤さんは「地元の方はもちろん、郡山や福島、さらには東京からも『三春にカレーを食べに行こう』と言ってもらえるような店にしたい」と意気込みを語る。
<Curry Cafe でここ>
三春町大町32-1 壱番館B1
【営業時間】午前11:00~午後3:00(L.O午後2:30)
※土曜日・日曜日・祝日のみ営業(2025年4月より木曜日、金曜日、土曜日、日曜日)
◇あいがけカレー(バターチキン+塩トロ豚) 1,400円

三春町では、新たに「街歩き謎解きチャレンジ」というイベントも開催される。街を散策しながらARを使って謎を解くという、観光と最新技術を組み合わせた体験型イベントだ。
歴史と現代が融合した三春町の新しい魅力を、ぜひ体験してみてはいかがだろうか。