約千人の参列者が別れを惜しむ 元福島県知事・佐藤栄佐久さんの告別式 5期18年にわたり県政をけん引
3月19日に亡くなった佐藤栄佐久元福島県知事の告別式が営まれ、参列した人たちが別れを惜しんだ。
3月28日、福島県郡山市の斎場で営まれた佐藤栄佐久元知事の告別式。
19日に85歳で亡くなった佐藤元知事を偲び、親族や政財界で親交があった約千人が参列した。
弔辞では、福島県の内堀知事が5期18年に渡って県を率いた佐藤元知事の功績を称え、復興への決意を述べた。「栄佐久(元)知事が持てる情熱の全てを注ぎ、築き上げてこられた"うつくしまふくしま"の県づくり、私たちはその意志を受け継ぎ、必ず笑顔に満ちた、美しい故郷『うつくしまふくしま』を取り戻して参ります」
佐藤元知事の娘婿にあたる衆議院副議長の玄葉光一郎さんは、県民の立場に立った政治家だったと振り返った。「県民の立場をいつも強調されていた方なので、その立場で戦ってきた、本当にお疲れ様でしたという感じです」と話した。
また、元郡山市長の原正夫さんは、佐藤元知事と50年以上の親交があり、感謝の思いを伝えたと言う。「栄佐久さんから、原さん元気かいっていう声が聞こえないのは残念ですね。自分の兄貴分で、政治の先生だという。本当にお世話になりましたという話をさせていただきました」と故人を偲んだ。
参列した人たちは、佐藤元知事が愛した福島の自然を表現した祭壇の前で深く手を合わせ、別れを惜しんでいた。