有名牛乳の前身がわが町に! 50年ぶり「三春牛乳」が復刻 子供たちの提案がきっかけに【福島発】
2025年4月8日、新学期が始まった福島県三春町の御木沢小学校。子どもたちが楽しみしている給食の献立に登場したのは...50年ぶりに復刻した「三春牛乳」だ。
■いつもとはひと味違う!?
半世紀ぶりに復活した「三春牛乳」は、合併70年を迎える三春町と酪王協同乳業の記念事業として生産されたもので、パッケージには三春滝桜と三春駒が描かれている。
児童たちからは「パッケージは、三春のことを思ってつくられていると思いました。とても味が濃かったです」「めっちゃ、おいしかったです」との声が聞かれ、いつもとひと味違ったようだ。
■三春牛乳の歴史
三春牛乳は、現在の酪王牛乳の前身で、昭和50年代まで三春町で生産されていた。
三春町総務課の大見友和さんは「その前身となったものが、自分の町にあったと子ども達に知ってほしいというところが、今回の復刻牛乳の一番の目的」と話す。
昭和30年代、地元の農協では新たな事業として駅前に牛乳加工場を開設した。その後、三春牛乳は一日・約1万本を売リ上げるまでに成長。その味わいは、今の酪王牛乳に受け継がれている。
■子ども議会が復刻のきっかけに
復刻のきっかけについて、三春町総務課の大見友和さんは「昨年8月に子ども議会の中で、御木沢小学校の子どもの中から『駅前をなんとか活性化したい』という、提案をいただきました。多くの人に、当時の三春牛乳を知ってほしい」と話す。
三春牛乳は、地元のスーパーなどで販売され、売上の一部は三春滝桜の保全活動にあてられる。