小1児童のバスに置き去り 保護者に当初伝わらず 教育委員会と学校の連携不足か<福島・会津坂下町>
福島県会津坂下町の児童が送迎用のバスに置き去りにされた問題で、保護者に当初、置き去りの事実が伝わっていなかったことが分かった。
会津坂下町教育委員会によると、送迎用バスの運転手が居眠りしていた小学1年生の児童に気付かず、車内に置き去りにしたままバスを車庫に戻す問題が4月8日に起きていた。
脱出した児童は、歩いて通りまで出て、泣きながら近くの店舗に助けを求めたということだ。児童はバスの窓から自力で脱出し、ケガはなかった。
しかし、保護者には当初、置き去りの事実が伝わっていなかったことが福島テレビの取材で分かった。
児童の保護者は「学校からは息子が居眠りしちゃって、バスの最終の停まる所で自分から降りて歩いた(と当初は説明を受けた)。起きたこと(置き去り)をそのまま伝えてもらっていたら、たぶん仕事を抜け出して迎えに行っていましたね」と話す。
この問題を調べていた会津坂下町教育委員会と学校側との連携不足が原因とみられ、教育委員会は「隠す意図はなかった」とコメントしている。