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「本当に見えなかったと分かってほしい」被告が改めて無罪主張 猪苗代湖3人死傷ボート事故の控訴審  

「本当に見えなかったと分かってほしい」4年前、福島県の猪苗代湖で3人が死傷したボート事故の控訴審で、被告人は改めて無罪を主張した。

福島県いわき市の元会社役員・佐藤剛被告は4年前の2020年9月、猪苗代湖で当時8歳の豊田瑛大くんを操縦していたボートで巻き込み死亡させ、2人に大けがをさせた罪に問われている。

控訴審では事故が起きると予見できたか、事故を避けることが出来たかが、大きな争点となっている。
10月10日の被告人質問で、弁護側に事故直前の安全確認について尋ねられた佐藤被告は「前方、左右隈なく確認した」と述べた。

これに対し、検察側は前方左右を確認する場合でも死角となりやすい場所などはさらに注意が必要だったと指摘した。

佐藤被告は最後に、「遺族の方には大変申し訳なく思っている」と述べた上で、「(巻き込んだとされる)プロペラにも傷がなく、今でも事故を起こしたか疑問に思う」「本当に見えなかったと分かってほしい」と無罪を主張した。

次回裁判は11月8日に開かれ、結審する予定。