ニュース

「二本松の菊人形」が開幕 ことしのテーマは"紫式部" 平安時代の華やかな貴族社会を再現《福島県》

秋を彩るのは紅葉だけではない。10月10日から日本最大級の菊の祭典「二本松の菊人形」が始まった。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:「園内にはおよそ2万の職人が丹精込めて作った菊に囲まれています。ここにいると私も物語の中に入ったかのような気持ちになれます」

福島県二本松市の霞ヶ城公園で10日から始まった「二本松の菊人形」。
今年のテーマは平安時代の女流小説家・歌人の「紫式部」。平安時代の華やかな貴族社会や文化をイメージした7つの場面を25体の人形で再現している。百人一首を詠む紫式部の着物には、300本以上の菊が独自の方法で巻き込まれている。

会場を色鮮やかに彩る菊は、この夏の猛暑でしっかりと根を張ることができず、茎の長さや太さに影響が出るなど、生育は1週間ほど遅いということ。
それでも開幕初日から多くの観光客が訪れ、日本最大級の菊の祭典を楽しんでいた。

訪れた人は「黄色だけじゃなくて、白とかピンクとか(色)鮮やかなところがいいと思います」「菊を見ると秋が来て、見事だなと思いながら見てます」などと話した。

二本松市観光課の佐藤勇紀さんは「暑さの障害でなかなか難しいところではあるんですけれども、皆様頑張っていただきまして綺麗に咲いておりますので、一日一日表情を変える菊を紅葉と合わせてご覧いただければと思います」と話していた。

二本松の菊人形は、11月20日まで開かれていて、11月上旬が見頃ということだ。