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総選挙への準備が加速《衆院選2024・福島》与野党の動き 選挙管理委員も増員で対応

10月9日に衆議院が解散され、事実上の選挙戦がスタートした。
9日は自民党が1次公認を発表し、立候補予定者の前職・亀岡偉民さん、新人・根本拓さん、新人・坂本竜太郎さんの公認が認められた。
そして10日に、福島県内で総選挙に向けた準備を加速化させていたのは、政権交代を目指す野党だ。

<五者協議会の総決起集会>
福島市で行われた総決起集会には、福島1区から4区に立候補を予定する立憲民主党の前職と新人4人が集結。
立憲民主党や国民民主党、連合福島などで構成される「五者協議会」が団結し議席獲得を目指すことを確認した。

<街頭演説で支持を訴える>
一方、福島2区から4区に3人の新人を擁立した日本共産党は、JR福島駅前で街頭演説し、喜多方市出身の岩渕友参議院議員が「綺麗な政治を、国民のための政治をご一緒に実現させていこうではありませんか」と支持を訴えた。

<選挙管理委員会も増員で対応>
総選挙に向けて準備を進めているのは政党だけではない。
福島県選挙管理委員会が、10日に掲げたのは「福島県選挙管理委員会」と「選挙をきれいにする県民運動推進本部」の看板。
9日までに職員を4人増やし、9人体制で衆院選の対応にあたる。
福島県選挙管理委員会の遠藤俊博委員長は「有権者の皆様には1票の重みを十分に認識し、主権者としての自覚と責任を持って投票されるようお願い致します」と話した。

<選挙違反取締本部を設置>
一方、福島県警察本部は10日に選挙違反取締本部を設置。
2021年に行われた前回の衆院選では、文書掲示や文書頒布など福島県内で23件の違反が確認され警告を出している。
福島県警察本部・捜査二課の三浦聡次席は「あらゆる警察活動を通じて、民主主義の根幹を脅かす選挙違反には厳しい姿勢で対処していきます」と語った。

福島県内の小選挙区の定数が「5」から「4」に減った新しい区割りのもと、初めて行われる今回の衆議院選挙。10月15日に公示、27日に投開票で行われる。