ギャンブル依存症 大学生を対象にセミナー 「人とのつながりが必要」予防の行動や考え方を紹介【福島発】
福島県遊技業協同組合連合会・諸田英模理事長:「どうしても楽しいものに関しては、依存というものがまとわりついてくる。娯楽を安全に楽しむために、人それぞれにあった遊びを我々としてケアしていかなければならない」
福島大学の学生などを対象に開かれたセミナー。
身近に起こり得る依存問題に対して、正しい理解を広めようとニラクと福島スポーツエンタテインメントなどが企画した。
福島県内で約3万3000人。これは厚生労働省のデータを基に県が推計した県内で"ギャンブルなどの依存が疑われる人"の数。
ワンネス財団公認心理師の真篠剛さんは「このお金は使ってはいけない、今日はここまでにしようっていうのが、最初のうちは出来ていたんだけども、それが段々色んな理由をつけて、今日だけはいいだろうとか、ギャンブルに投資していくんですね」と語る。
ギャンブル依存の経験を持つカウンセラーの真篠剛さん。かつてギャンブルなどで約300万円の借金を抱え、会社の金を横領。その結果、職を失ったという。
親からの助け、専門施設での集団生活などを経て依存症から抜け出せた真篠さん。依存症を治すためにも、依存症にならないためにも、一番必要なのは人とのつながりだという。
「依存状態の人って結局孤立した状態になるんですよね。たくさんの人の中でコミュニティにいても何か繋がれる感じが持てなかったりして」と真篠さんは話す。
「過度にのめり込まない」セミナーでは、学生に依存を予防するための行動や考え方が紹介された。
参加した学生は「周りの人に相談したりとか、本当にやばい自分依存なんだなと思ったら、しっかり専門機関に相談すべきだなと思いました」「自分自身お金とか時間とかの使い方を振り返ってみるのと、周りの人からの評価を通じて、自分って依存してるのかもしれないと気付くことが大切なのかなと思いました」と話していた。
娯楽やギャンブルなどは依存しないように、適度に楽しむことが大切だ。