福島市中心部空洞化の懸念 旧イトーヨーカドー福島店解体へ 駅西口の通行量減少 土地の利活用決まらず
福島市の中心部の空洞化だ懸念される。旧イトーヨーカドー福島店の建物の解体が決まった。
福島県福島市のJR福島駅西口の目の前にあるイトーヨーカドー跡地、駅前の一等地でかなりの面積を占める。2024年5月に閉店したイトーヨーカドー福島店。
土地と建物を所有する都内の不動産会社は、4月以降に建物の解体に着手する方針を明らかにした。解体後の土地の利活用は、まだ決まっていない。
街の人は「ちょっと寂しいですね。不便なんですよね。これ(イトーヨーカドー)なくなってからね」「良いと思いますけど、解体は。そのままずっと建物を置いておいても、経済効果もないじゃないですか」と話す。
福島市によると、西口前の通行量は約30年前と比較して8割ほど減少。イトーヨーカドーの閉店後、さらに3割あまり減っている。
西口の近くで43年営業を続けてきたこの生花店では、いまや常連客以外のお客さんがゼロという日も珍しくないという。フラワーショップひかりの一条光子さんは「大きい所なくなったら、人の集客がないから、廃れていくだけなのね。商売ってフリーのお客さんがないと成り立たないんだけど、全くそれがないからね。人が歩いてないんだもの」と嘆く。
福島駅は東口でも再開発ビルの開業が当初の計画から3年遅れ、空洞化が懸念されている。