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発達した低気圧で強風と雪 いわき市の観光農園では雪対策 交通機関にも影響《3月19日・福島県》

3月19日の福島県内は発達した低気圧の影響で雨や雪となり、瞬間的に強い風が観測されるなど特に浜通りでは「春の嵐」と感じた方もいたようだ。県内でも警戒の一日となったが、20日から週末、来週にかけては一気に春めいた陽気になりそうだ。

色づいたイチゴが並ぶいわき市田人町の観光いちご園。
普段はほとんど雪がふらない浜通りで、最大30センチの降雪が予想されていたことから18日に急遽雪をおろすための道具を作ったという。
田人観光いちご園の蛭田秀美さんは「この長さだと肩ぐらい(の高さ)しか下ろせないから、頭の上の雪も今回は下ろしとかないとやばいなと思って、長めの(を作った)」と話す。

幸いにも農園に大きな影響はなかったが、いわき市では19日、瞬間的に最大で18.7メートルの風が観測されるなど風と雪が一時的に強まった地域もあった。
JR東日本は強風や雪の予報を受け、常磐線の特急や水郡線の一部の列車を計画運休。また、東北自動車道や国道4号線の一部区間で予防的通行止めの措置が取られた。

10年ほど前にも寒波に襲われたというこの農園...生産者としてはまだまだ心配だ。
田人観光いちご園の蛭田さんは「この辺で5センチっていっても、春の雪だと重い雪になるので、厳しい、いままでにないような被害が出ているので、やっぱりその前に、なんとか対策をとりながらやってくっていうことを考えていかないとならない」と話した。