最後の新入生は1人 今年度で閉校する郡山市立河内小学校 福島県の公立小中学校で入学式
2025年4月7日、福島県内の公立の小中学校で入学式が行われ、新入生たちが新たな学校生活のスタートを切った。福島県教育委員会によると、公立の小中学校あわせて約550校で入学式が行われ、約2万5000人が新しい学校の門をくぐった。福島市では新たな学校がスタート!そして郡山市の小学校では最後の入学式が行われた。
■福島市では新たな学校が誕生
2025年4月7日に開校した、福島県福島市の松陵義務教育学校。松川地区の1つの中学校と3つの小学校が統合した福島県内最大規模の義務教育学校だ。7日は、「開校式」と「始業式」そして89人の新入生を迎える入学式が行われた。
新1年生の教室を覗いてみると、学校での生活にワクワク、ドキドキが止まらない様子。新一年生に目標を聞いてみると「テストで100点目指して頑張りたいです!」「友達を100人作りたい」などの声が聞かれた。
松陵義務教育学校は、小学校から中学校までの9年間を3つのブロックに分けて勉強はもちろん地域との交流などにも力を入れていく。
■最後の新1年生
福島県郡山市逢瀬町にある河内小学校。こちらでも入学式が行われた。
「やなぎだ まゆさん 以上一名」
少子化の影響で、2025年度で閉校し近くの小学校との統合が決まっている河内小学校。2025年に入学した児童は、柳田繭さん、ただ一人。
6年生の庭山楓さんは「河内小学校は、みんな本当のお兄さん、お姉さんと同じで、優しい人ばかりですので、安心してください。困ったことがあったらなんでも聞いてください」とあいさつ。お兄さんとお姉さんが、温かく迎え入れた。
■閉校までたくさんの思い出を
ちょっぴり緊張した様子の繭さん。式を終えたらホッと笑顔を覗かせていた。
小学校で何を頑張りたいか聞いてみると...「どうしよっかな~」
2つ年上の姉・未咲さんは、繭さんと一緒に登校するのが楽しみだという。姉の未咲さんが「一緒に勉強頑張ろうね」と声をかけると、繭さんは「ありがとう」とこたえた。
あすから2年生と一緒の教室で勉強をする繭さん。閉校前の一年間で、たくさんの思い出を作る。