魔の7歳 交通事故に気をつけて 小学新一年生を事故から守るポイント ドライバーの注意点
4月8日から小学校に通う新一年生、そして大人にも注意してもらいたいポイントを取材記者が紹介する。
■通学路に潜む危険
新一年生こども一人での通学は心配だ。入学式が行われた7日もこんな声が聞かれた。「朝はこの辺ちょっと車通りも多くて道路も狭いので、ちょっと怖いなという所はある」「歩くときは、ちゃんと車を見て、周りをしっかり見て歩いてもらいたいなと思ってます」と保護者は話す。
福島県内で2024年までの過去5年間に、交通事故に巻き込まれた年齢別の件数だが、小学一年生にあたる7歳が34人と突出して多くなっている。
■ドライバーへのお願い
事故に巻き込まれた児童の約3割が「飛び出し」。なのでドライバーはこどもを見つけたらまずは「減速」、そして道路標識などを確認し、その場所が通学路なのかをしっかりと把握してほしい。
また、住宅地などの生活道路では「ゾーン30」という最高速度を30キロとした区域も設定されている。運転の際には、この道路標識や路面表示に十分注意してほしい。
■死角に注意
そして、運転席からは見えない「死角」にも注意が必要だ。
子どもに見立てた高さ1メートルのパネルを使った実験。運転席の右前方に子どもがいるが...フロントピラーによる死角で、子供は隠れてしまった。
また車の後方でも...「バックモニターにははっきりと映っていますが、1メートルになりますと、ルームミラーや自分の目だけでは全く子供がどこにいるのかわかりません」
この死角にドライバーは十分に注意してほしい。過去には死亡事故も発生している。
■こどもたちにもお願い
道路を横断するとき、信号機が「青」に変わってから「右・左・右」と安全を確認してから渡る。信号機が「青」の点滅になったら横断しようとしない。見通しの悪い交差点や曲がり角は立ち止まって、車や自転車が来ていないかを確認して。
また、保護者の方には通学路の危険な場所を一緒に歩いて確認することを是非お願いしたい。
こどもたちの手本となるように、私たち大人がきちんと交通ルールを守ることが大切だ。
イラスト:PIXTA