玉嶋屋・和田雅孝さん 美しい桜においしい思い出を添えて ふくしまサクラの守り人《5》
私たちに春の訪れを告げてくれる特別な花・サクラ。そんなサクラの守り人を、シリーズで紹介する。今回は、花を愛でる穏やかな時間。そこに彩をそえる和菓子を作る職人。
■春を和菓子で表現
江戸時代から続く福島県二本松市の玉嶋屋。季節を届けたいと約30年前に桜餅づくりをはじめた。玉嶋屋の和田雅孝さんは「いいお菓子を作らなくてはいけないので、盤に集中をしていいものを焼こうって気持ちでやっている。余計なことはあまり考えていないですね」
「春が来て、みんなちょっとウキウキした気分になりますよね。だからそういうものをお菓子の中で表現していきたいなと思っています」と話す。
■美しい景色においしい思い出を
桜の葉と上品なあんの味わいを調和させて、美しい景色の記憶に。「おいしい思い出」をそっと添えたいと和田さんは思っている。
「桜きれいだったねとか、そういうところでお菓子も思い出というか。記憶と一緒に食べてもらうというのが、すごくいいかなと思います。楽しいというか明るい気持ちで手にとって頂くとうれしいですよね」