カプセルトイの市場規模は640億円超 福島県では協会が発足 地域の魅力をカプセルに込めてPR
今や幅広い世代に楽しまれているカプセルトイだが、市場規模が拡大していて、2023年度には過去最高の640億円となった。そんな中、福島県ではカプセルトイ協会が発足。カプセルトイを活用した地域創生と活性化を目指す。
■1000円以上が3割
福島テレビ・テレポートプラスの公式Xで「カプセルトイエリアに行くと一日でどれくらいの金額を使いますか?」とアンケートを行ったところ(361人回答)「500円未満」は41.6%、「900円まで」が30.7%、「1000円~1400円」が16.1%、「1500円以上」が11.6%と、1000円以上使う人が約3割となった。
■カプセルトイで地域創生・活性
4月15日に発足したのが、その名も「福島県カプセルトイ協会」。福島県内の自治体や企業などと連携して、カプセルトイを活用した地域創生と活性化を目指す。
協会を作ったのは、印刷会社や白河だるまを製造する会社の社長など。会長の荒川広志さんは「アイディアとかプロモーションを一緒にやることで、より相乗効果が生まれると思い、この会を発足しました」と話す。
■作業服の会社が事業参入
協会の会長・荒川さんの会社、50年前に創業した「ユニフォームネット」は、作業服などオリジナルのユニフォームを企業に提案・提供している。
社員が働くオフィスにあるのが...カプセルトイ。2024年から本格的にカプセルトイの事業に乗り出した。
■福島の伝統技術をPR
カプセルの中に入っているのが、着物の柄を染める染型紙「会津型」をモチーフにしたハンコや、マスキングテープ。福島県が誇る伝統技術を広く知ってもらおうと作った。(※コラッセふくしまなどで販売)
ユニフォームネット・DX推進部ソリューション課の岩舩幾太さんは「カプセルトイという親しみやすいツールがいま流行しているのもあるので、それを使ってなんとか、福島県の観光振興とか地場産業というものをプロモーションできれば」と話す。
老舗企業とコラボしたキーホルダーや、浜通りの魅力を詰め込んだアクリルスタンドなど、「ふくガチャ」のネーミングでカプセルの中にたくさんの思いを込める福島県カプセルトイ協会。何が出るか分からないワクワクとドキドキともに、福島の魅力を届ける。