高さ3m?雪の回廊 磐梯吾妻スカイラインが冬季閉鎖から再開通 雪の回廊は5月中旬ごろまで【福島発】
ドライバーたちの目を楽しませてくれる磐梯吾妻スカイラインが再開通した。早い方は4月26日から大型連休ということで、スカイライン名物に向かった。
■再開通に長い車列
4月25日午前9時半。再開通の30分前にはすでに賑わっていた。利用者は「やっぱり道が走っていて楽しいので、道を楽しみながら楽しみたいと思います」と話す。
列の先頭には特別な思いを持った女性も。午前0時に家を出てきたという女性は「23日がいつもスカイラインが開通するんですけど、私の誕生日なんですよ。そして5年前に亡くなった、52歳で亡くなった夫が27日が命日なんですよ。いざという時じゃないと出てこれないから、思い切って出てきたんです。雪が楽しみです」と話す。
■名物"雪の回廊"に期待
「10時になりました。磐梯吾妻スカイライン再開通いたします。ゲートを開けてください」
車を走らせると、まるで季節を春から冬へ巻き戻すよう。そして、一番の見どころに到着だ。毎年多くの人が楽しみにしている、雪の回廊だ。今年は積雪量も多く、人の身長を優に超える高さの雪が積もっている。記者の身長177センチから推定するに、積もっている雪の高さは3メートル近く。
浄土平から土湯方面へ向かうと現れる、名物「雪の回廊」。2024年は雪が少なく1.5メートルほどだったが、2025年は存分に5月中旬ごろまで楽しめるということだ。
■浄土平のレストハウスも営業再開
標高1600メートルの浄土平では、レストハウスも再開し、ゴールデンウィークに向けた準備は万全だ。福島県浄土平レストハウスの渡辺正幸さんは「浄土平の湿原の木道散策でしたり、吾妻小富士を登山していただいたり、もちろん一切経山を登山していただいて、魔女の瞳をご覧になったりと、そういったお客様が多くいらっしゃってますので、今年もたくさんの方のご来場を楽しみにしています」と話した。