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今季最強寒波が会津に局地的大雪 西会津は全国一の降雪 交通インフラに影響 今後の情報に注意・福島

今シーズン最も強い寒波の影響により、会津地方を中心に大雪となり交通インフラに影響が広がっている。

今回の特徴は"局地的"な大雪。帯状の発達した雪雲がかかり続けた限られたエリアで大雪に。会津北部の大雪警報は解除されたが、今後も雪は降り積もると予報されている。

<西会津町は降雪が全国一に>
1月9日午前8時頃の西会津町。降り続ける雪で見通しが悪くなっていた。午前9時までの24時間に降った雪の量は51センチに上り、全国1位の降雪に。金山や猪苗代でも40センチを超えた。
この大雪をもたらしたのが「JPCZ」と呼ばれる日本海で発生した帯状の雪雲だ。
大雪警報が一時発表された喜多方市や西会津町などに、この雪雲が8日夜からかかり続け"局地的"な強い雪を降らせた。

西会津町の「道の駅にしあいづ」は朝から除雪に追われていた。道の駅にしあいづ・鎌倉明雄駅長は「一気にですね今日は。かなり40センチくらいは積もったかなと思うんですけど。寝る前からしんしんと降っているなというのは分かっていたので覚悟はしていました」と話す。

<雪が逆流する被害も>
その西会津町では"想定外"の被害も。こちらの事務所には、雪を捨てる「流雪溝」から雪が逆流。ドアを押しのけて建物の内部に流れ込んできた。
町によると、多くの雪が捨てられたことや側溝内に木の枝が詰まっていたことなどが原因とみられるということだ。被害を受けた山崎雅夫さんは「私も22年間西会津にいるんですけど初めてですね。雪に慣れた地域ではあるんですが、一気に降られるとさすがに想定外のことが起きるんだなということで勉強させていただきました」と話した。

<交通インフラに影響>
大雪の影響は交通インフラにも広がった。
大雪となったJR会津若松駅では、電車が止まったことにより、予定の変更を検討する人も見受けられた。磐梯熱海から会津若松の上下線が終日運転を見合わせになるなどダイヤが大きく乱れた。スノーボードの予定が変更になった人は「悔しいです、すごい悔しいです。(気持ちを表すとどんな気持ちですか?)なんだろね・・うーん、『泣』」と話した。

また、磐越自動車道と国道49号線の一部区間の上下線が通行止めになったが、9日朝までに全て解除された。

<今後の情報に注意>
雪は11日にかけて会津を中心に降り積もると予報されている。道路は再び通行止めになる可能性もあり、今後の情報に注意が必要だ。