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2026年4月からゴミ袋有料化へ 「ごみ緊急事態宣言」の会津若松市 ゴミ減量化をより強力に《福島県》

ゴミの減量に向け対策に乗り出しているのは福島市だけではない。福島県会津若松市が2026年からの導入を目指すのがゴミ袋有料化だ。

会津若松市の室井市長は1月6日の会見で「ゴミの分別、資源物についての徹底がされていないということも確認していますので、なるべく会津若松市民全員の皆さんにですね、この事態のことを理解いただいて」と述べた。

これは2026年の4月から「燃やせるゴミ」と「燃やせないゴミ」それぞれに1リットルあたり2円の有料ゴミ袋を販売する計画で、家庭での「生ゴミの減量」や「資源ゴミの分別」を促す狙いがある。

なぜこのような取り組みを急ぐのか。
2022年度の調査で、会津若松市は一人一日あたりの生活系ゴミの排出量が784グラムで全国ワースト4位だった。
現状では、2年後に稼働予定の新たなゴミ処理場の能力を超える恐れがあることから、市は2024年5月に「ごみ緊急事態宣言」を発令。2024年9月から11月までの3ヵ月間で燃やせるゴミの排出量を12%削減する目標を掲げたが...。結果は6.1%の減少率にとどまった。これを受けゴミの減量化をより強力に進める方針をとった形だ。

市では1月に一般向けの説明会を開き、住民の意見も聞きながら導入の準備を進めていくということだ。