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キャベツが高い!「赤字ですね」人気のタンメンの店も悲鳴 前年の3倍の価格にスーパーも対策

福島市内のスーパーで購入したキャベツ...1玉537円。キャベツの価格高騰が続いている。

福島県郡山市の餃子とタンメンの店「大三元」。寒い日に食べたくなる温かい食べ物。この店の自慢が野菜たっぷりのタンメン。一日に300食近く売れる人気メニューだ。そして、ギョーザ。どちらもキャベツの甘さが特徴だ。
客の女子大生は「キャベツありきの餃子とタンメンだから、ここのメニュー値上げしてでも良いので、このキャベツの品質は頑張って保ってほしいなって」と話す。

<キャベツの高騰が経営を圧迫>
お客さんも心配するのが、キャベツの価格高騰。タンメンでは、1杯約150グラム。ギョーザにもたくさんのキャベツを使っているが、9日朝、市場で仕入れたキャベツは1玉あたり660円あまりで経営を圧迫している。
大三元の鈴木雄大専務は「値段が高い時は、たくさんは買わないように、ちょっと落ち着くまで待つんですけど、ちょっと今回は落ち着くのに時間がかかりそうなので大変です」という。

<値上げも検討>
電気代や麺に使う小麦などあらゆるものが値上げする中、1杯900円で価格を据え置いているタンメンも、状況次第では値上げを検討している。「もう赤字覚悟でやってくしかないですね。赤字覚悟でじゃないですね。赤字ですね、もうこの時期は」と嘆いた。

<スーパーでも困った>
一方、こちらは福島市内にあるスーパー「まるいちフードセンター岡部店」。鍋などで使われる定番の野菜・キャベツが去年の11月頃から高騰している。現在は税込みで498円だ。2024年の同じ時期は168円だったキャベツ。約3倍にまで高くなっている。
お客さんに話を聞いてみると...「とてもこんな高くてはちょっと買えないもんね。レタスだって高いけどしょうがないから買っているようなもんで」「(キャベツ)買わないです。(それは何でですか?)白菜で代用しちゃうとか」と話す。

<スーパーも対策>
スーパー側もキャベツの仕入れ値が上がっていることから入荷量を半分に。また、2分の1にカットした商品を増やすなど対策をとっている。

<なぜ価格が高騰?>
まるいちフードセンター岡部店の紺野英正さんは「去年の猛暑で、中々生育しなかったのと秋口の10月から12月に雨が降らなくて、降水量が少なかったので、それでキャベツの出荷量がかなり激減しています。ここ1ヵ月ぐらいは今の状態で続く、高い値段で続くって、キャベツの担当者の人、市場の担当者の人は言っております」と話した。

いつになれば価格は落ち着くのか。食卓への影響も続きそうだ。