ホワイトアウトも発生 今季最強寒波 中通り平地でも積雪 スリップ事故相次ぐ 鉄道ダイヤも乱れ【福島】
最強寒波の影響で、1月10日の福島県内は中通りの平地でも今シーズン一番の積雪となった。この雪は11日にかけて、会津や中通り北部・中部を中心にさらに降り積もると予報されていて、引き続き注意が必要だ。
<中通り平地で積雪>
郡山市では雪が降り続き、道路や歩道には、サラサラとした雪が積もった。市街地の道路は、渋滞が出来ていて、ゆっくりと走る車が多く見られた。
最強寒波の影響で、郡山市では今シーズン一番となる最大15センチの積雪に。市役所前では今シーズン初めて除雪機が稼働。1年ぶりの"雪かき"に追われる人も。
「(いつもは)雪かきを使って手でやっているぐらいなんですけど、きょうは機械を使わないと出来ないぐらいの量ですね」と話す。
<雪による事故相次ぐ>
この雪による事故も相次いでいる。10日は朝までに30件以上のスリップ事故が発生。除雪をめぐっては、喜多方市の40代男性が除雪機に右足を巻き込まれケガをした。命に別状はない。
また、檜枝岐村の会津駒ヶ岳では、バックカントリーをしていた50代男性が仲間2人とはぐれて遭難。救助を待っているということだ。
<猪苗代町でホワイトアウト>
午後からは風も強くなり、猪苗代町では積もった雪が風に舞い、視界が急激に悪くなる"ホワイトアウト"のような嵐も。
連日の大雪により、猪苗代の積雪は113センチと8年ぶりに100センチを超えた。雪かきをする男性は「今年は、去年、降んなかった雪の3倍返しですよ。3倍ですよ。生まれて初めて多いよ。75歳だけど、初めてだよこんな雪。1月の中旬にこんなに降るのは」と話していた。
雪は11日にかけて会津や中通り北部・中部を中心にさらに降り積もると予報されていて、引き続き注意が必要だ。
<鉄道ダイヤ乱れる>
大雪により10日も交通機関に影響が出ている。
終日運転を見合わせたのは、JR奥羽本線の普通列車庭坂~米沢の上下線。磐越西線の磐梯熱海~会津若松、会津若松~津川の上下線。只見線の会津坂下~大白川の上下線となっている。
<11日の運転の見通し>
磐越西線は喜多方~津川の上下線で、始発から午後6時30分頃まで運転の見合わせを予定している。只見線は11日も会津坂下~大白川の上下線で終日運転を見合わせる予定。
改めて最新の気象・交通情報をご確認ください。