雪に埋もれた状態で...福島県で除雪中の死亡事故相次ぐ 会津地方では平年以上の積雪 最強寒波の影響
福島県磐梯町では、先週末に押し寄せた最強寒波により1月13日も除雪作業に追われていた。そうしたなか磐梯町更科地区では除雪作業中の事故が発生した。
警察などによると、1月12日午後7時ごろ住宅の敷地内で雪に埋もれている70代男性を家族が発見した。
男性の家族は「帰って来た時に、除雪機のエンジンがかかったままで本人がいなったので、それで少しおかしいなと思って探してみたら」と当時の状況を語る。
男性は心肺停止の状態で会津若松市内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。
隣接する猪苗代町では平年の2倍を超える積雪となっていて、磐梯町でも同じくらいの雪が降り積もったとみられている。
男性の家族は「雪が除雪機のローラーに詰まって直そうとしたら、屋根の雪が落ちてきて埋まってしまったのかな」と話した。
除雪をめぐる事故は、大雪警報が一時発表された喜多方市でも起きていた。
12日午前9時30分すぎ、除雪作業をしていた40代女性が雪に埋もれ意識不明の状態で病院に運ばれたが、その後死亡が確認された。
さらに喜多方市の「日中線しだれ桜並木」では、一部のサクラの枝が雪の重みで折れる被害もあった。
冬型の気圧配置が緩み、1月14日は福島県各地で13日より気温が上がると予報されている。屋根からの落雪など、除雪中の事故に注意が必要だ。