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「南海トラフ地震臨時情報」は調査終了 宮崎・日向灘の地震 福島県に被害なし 万が一に備える 

1月13日夜、宮崎県で最大震度5弱を観測する地震があった。福島県内の被害は確認されていないが、想定される巨大地震との関連を調べるために、発表されたのが「南海トラフ地震臨時情報」だ。

13日夜、宮崎県で最大震度5弱を観測した地震の震源だったのが日向灘。
南海トラフ地震の想定震源域内のため、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」を発表。臨時の評価検討会を開催し、巨大地震との関連を調査した。その結果...。
気象庁は「今回起こった地震は、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではなかったという判断になりました」と発表。「南海トラフ地震臨時情報」は、地震の規模が基準に達していないことから「調査終了」になった。

2024年8月に初めて出された地震への備えを呼びかける「巨大地震注意」や、事前避難も求める「巨大地震警戒」には至らなかった。
大きい地震の後に"時間差"で発生する可能性がある南海トラフ地震。最大震度7の強い揺れや10メートルを超える大津波が予想され、政府の被害想定では32万人余りが犠牲になると見積もられている。

一方、福島県内は津波の到達はなく、地震は最大震度4と想定されている。
福島県災害対策課の渡邉啓晃主幹は「皆さんにはいつ起きるか分からない地震に対する日頃からの備えについて、改めてご確認いただきたいと思います」と話している。
「いつ発生してもおかしくない」とされる南海トラフ地震。私たちも"万が一"に備える必要がある。