山岳遭難を防げ! 警察署内に自作の雪山 猪苗代警察署で訓練 迅速な救助に向けて《福島県》
福島県猪苗代町の猪苗代警察署の敷地内では、山岳遭難の救助訓練に役立てようと自作の雪山が作られた。
毎年発生する冬山での遭難事故。猪苗代警察署管内では、2024年12月から2件の山岳遭難が発生し、1人が死亡1人が行方不明となっている。
「つま先で雪を蹴って、階段をつくって登っていく」
相次ぐ遭難事故を受け、猪苗代警察署では、例年であれば除雪する雪を活用し、高さ約8メートルの訓練場を整備。捜索技術の向上と迅速な救助に向けて、署員の訓練を重ねることにしている。福島県警察本部地域企画課の三浦広之安全対策係長は「繰り返し繰り返しやらないと身につかない」と話す。
警察では、冬山に入る際はあらかじめ気象状況を確認し、GPSなどの通信機器を身に着けるなど十分な安全対策を呼びかけている。