利用者減少で存続危機 阿武隈急行 利用する学生目線で打開策議論 タッチ決済導入やダイヤ改正【福島発】
存続の道を模索するのは鉄道も同じ。福島県福島市の福島学院大学では1月21日、阿武隈急行線の利用を促進しようと社員や学生などが参加したワークショップが開かれた。
<コロナ禍や震災で利用者減少>
福島市と宮城県をつなぐ阿武隈急行線。コロナ禍や3年前の福島県沖地震による被害の影響もあり、利用者が5年間で累計57万人減少。2023年度の時点で累積赤字が14億円以上にのぼるなど厳しい経営状況となっている。
<学生がワークショップで議論>
「Suica1個あるだけでも楽になるかな~利用者層も若干増えるんじゃないかな~と思います」ワークショップでは、学生たちからタッチ決済の導入や通学時間に合わせたダイヤの改正などのアイディアが出され、活発な議論が続けられた。
福島学院大学の黒須大輝さんは「今まで先人方が築き上げてくれたこのレール、鉄路を赤字どうのこうのではなく、しっかり守らなければいけないと強く感じている所であります」と話す。
<利用者促進へ学生目線>
阿武隈急行・企画営業課長の長沢英貴さんは「一番は利用しやすい、学生目線のダイヤだったり運賃なんていうのを私らは提供できればなと思って、一番は時間ですね。そこを工夫する必要があると思ってます」と話した。
利用者増加に向けた打開策は見つかるのか...これからも手探りが続く。