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「学校はなくなっても残るものに」福島・浪江町の廃校となった小中学校の校章をモニュメントに

1月23日に浪江町から表彰を受けたのは、富山県のガラス作家・松藤孝一さんと草薙聖子さん。2人が共同でデザインしたのが「浪江町ガラス校章モニュメント」で、原発事故の影響で廃校になった福島県浪江町の9つの小中学校の歴史や記憶を未来に残そうと企画された。
浪江町の吉田栄光町長は「絶対変わらない歴史もあります。この9つの学び舎で学んだ町民の方々の思いは、決して変わるものではありません」と話す。

2024年8月からデザインの公募が行われ、町のシンボル「コスモス」と9つの校章を組み合わせて、ベンチとしても使えるようした2人の作品が選ばれた。

松藤孝一さんは「学校はなくなったが、校章として福島そして浪江町に残っていくという所を、しっかりとガラスの中に閉じ込めてデザインした」と話し、草薙聖子さんは「思い出を語っていただくなど、皆で共有するようなものになればいい」と話した。

このモニュメントは、2025年度末に完成が予定されているJR浪江駅近くの遊歩道に設置されることになっている。