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JR郡山駅前の事故から1週間 飲酒運転で奪われた19歳の命 悲惨な事故を繰り返さないために 福島  

事故から一週間、亡くなった女性を悼み訪れる人は後を絶たない。飲酒運転の車によって奪われた命。二度と悲惨な事故を繰り返さないために私たちに何ができるのか?

1月29日午後1時ごろ、事故があった道路は、通行止めになっていた。警察が器具を使い、当時の状況などを詳しく調べていた。福島県郡山市のJR郡山駅前。警察が捜査をする道路の近くには、奪われた命を悼み、花が供えられている。その花は日々、増えている。
18歳の受験生は「年も近いですし、同じく未来のある方だったので、とても悲しいです。よほど準備して、いざ合格するようにして(訪れて)この事故で亡くなって、どれほど悲しい気持ちになっていると思います」と話す。

1月22日午前6時半ごろ、JR郡山駅前で横断歩道を渡っていた19歳の横見咲空さんが車にはねられ死亡した。横見さんは大阪から大学受験の為に郡山市を訪れ、この日が試験の当日だった。
車を運転していたのは、郡山市の会社員・池田怜平容疑者(34)。呼気からは基準値を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転などの疑いが持たれている。

現場の近くにある善導寺の住職・中村宜孝さん。事故の翌日、発起人となり亡くなった横見さんの供養をした。中村さんは「郡山に住んで、学業を学びたいというそういった思いとか、きっと来年には、成人式なんかも控えてたんだと思いますけど、そういった思い、夢とかが絶たれてしまったのは非常に残念でなりません」と話す。

事故を起こす前日、会社の飲み会に参加すると家族に話していたという池田容疑者。調べに対し「市内の飲食店で約6時間にわたり酒を飲んでいた」などと供述している。