ニュース

飲酒運転事故 息子を亡くした遺族の思い アルコールの怖さを伝える 飲酒運転の撲滅に向けて 

「(息子が)生きていたら30歳だからですね。どういう風になっていたかというのは(今でも)思います」と話すNPO法人はぁとスペースの山本美也子理事長。山本さんは飲酒運転の車による事故で息子を亡くした。
14年前、福岡県粕屋町で当時高校1年生だった息子の寛大さんと友人が歩道を歩いていたところ、飲酒運転の車にはねられ死亡した。

郡山駅前での事故を知り、『飲酒運転』への憤りを改めて感じている。
山本さんは「被害者の方はいつもルールを守っていてですね、我が家もそうでしたけど、とにかく普通にルールを守っていただけなのに命が奪われてしまうというですね。本当に理不尽そのもの」と話す。

福岡県では、飲酒運転を見かけた場合、110番通報を義務づける独自の条例が整備されている。山本さんは飲酒運転への取り締まり強化はもちろん、学校や職場などでアルコールの怖さを伝えることが必要と考えている。
「交通事故が起こってしまうのは動いている者同士、防ぎきれないことはあるかなって思います。ただ飲酒運転だけはですね、ゼロになるはずなんですよ」と山本さんは語った。