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福島市のJR福島駅周辺 西口ではピボット一部店舗が31日閉店 東口は再開発ビルの設計イメージ公表

福島市のJR福島駅西口の商業施設の一部が1月31日閉店し、リニューアルまでの間の賑わい創出が課題となっている。一方、東口では再開発ビルの姿が少しだけ見え始めた。

女性が広げるのは「Pivot」の文字が書かれたタオル。先着で受け取れる記念タオルをゲットした女性は「一応(一部閉店の)チラシを見て、やっぱり最後は来たいなと思って。最近来ていなかったんですけど、やっぱり寂しいっていうか」と話す。

<施設内の5店舗が31日閉店>
フロア奥にある生鮮食品店などが31日で閉店に。レジには長い列ができている。
JR福島駅・西口の構内にある商業施設「パワーシティPivot」。店内のリニューアルに伴い、生鮮食品を扱う店など5つの店舗が閉店した。
1997年に開業した西口「エキナカ」の賑わい発信拠点。利用者からは心配の声も...「いや~寂しくなりますね。イトーヨーカドーもあったけどね。ここが無くなると寂しいですよ。西口なにもないですよね」と話す。

<リニューアルオープン時期は未定>
JR福島駅の西口では、2024年5月にイトーヨーカドー福島店が閉店。Pivotではリニューアルに向けて新店舗の誘致などを進めているが、オープンの時期はまだ決まっていない。利用者は「利便性というか、駅に来れば必ず買えるというのがあれば来るから、はやく(リニューアル)頑張ってほしいです」と話す。

<中心部の賑わい維持が課題>
郡山市では、イトーヨーカドーの跡地で新たな店舗が2月28日に一部先行オープンを予定し、いわき市では30日、駅前にタワーマンションと商業施設が落成。福島市でも中心部の「賑わい維持」が課題だ。
Pivotの運営会社は「撤退ではなく、リニューアルのためのいったんの閉店」としていて、今後の計画が決まり次第店頭などで発表する予定だという。

<駅東口再開発は設計イメージ公表>
一方、駅の反対側、東口では...。
福島市は31日、東口の再開発ビルについて設計のイメージを公表。最大2000人程度を収容できるホールを備え、屋上広場などに重点を置いた案や、外階段で複数のスペースをつなぐ案を検討している。

<総費用は最大300億円に>
解体も含めた費用は、これまでの見込みから20億円から30億円ほど増え最大で300億円ほどになると見られている。福島市の木幡市長は「過大な投資はいけませんけど、ギリギリまで我々としてその経費を絞りながらも、魅力的な施設を作って人を集める。それは不可欠という風に考えています」と述べた。

<全体像を2月に中間報告>
また、民間エリアについては、フードホールの運営について検討が進められていて、2月4日の市議会全員協議会で再開発ビルの全体像について中間報告をする予定だということだ。
木幡市長は「私としては、今の進捗状況に期待を持っておりますし、フロアごとの配置案についてもですね、だいぶ整理されてきたのかなという風に思っています」と話した。

再開発ビルの公共エリアは、2025年度に着工し、2029年度の開業を目指している。