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【最強寒波】立ち往生を防ぐために 会津で警報級の大雪の可能性 気象台も厳重警戒《福島県》

福島県の会津若松市内では、まだ雪が降っていないが、歩道上には雪が残っている。最強寒波により会津は山沿いで大雪となっていて、5日は平地でも警報級の大雪となる可能性がある。寒波は週明けまで居座るとみられていて、不要不急の外出自粛が呼びかけられている。

道路脇に雪が残る会津若松市河東町の国道49号線。1月30日、このような坂道で発生したのが"立ち往生"だ。冬型の気圧配置が強まった影響でこの日会津は大雪となり、国道49号線では大型トラックなど複数台が立ち往生。猪苗代町堅田から会津若松市一箕町までの約22キロの区間で5時間30分にわたって通行止めになった。
磐越自動車も吹雪により磐梯熱海ICから会津若松ICの区間が通行止めになっていたため、会津と郡山を結ぶ主要な道路が寸断される形になった。

国道49号線を管理する担当者は...。
郡山国道事務所会津若松出張所の中島博行出張所長は「雪が降りまして、それが圧雪状態になりまして、スタッグが多発した。私たちの除雪も渋滞に挟まれまして、満足に除雪作業が進められませんでした」と話す。

その1月30日を上回る大雪が予想される今回の最強寒波。
5日午後6時までの24時間に降る雪の量は、会津の山沿いで80センチ、会津の平地で60センチ、中通りの山沿いで30センチ、中通りの平地で10センチ、浜通りの山沿いで15センチ、浜通りの平地で5センチとされている。
さらに、6日にかけて会津は山沿いで70センチ、平地で50センチの雪が降ると予想されていて、警報級の大雪となる可能性がある。

郡山国道事務所会津若松出張所の中島出張所長は「(あす以降は)24時間体制で除雪にあたることになりますが、どうしても全力で作業を行っても除雪が追い付かない場合が考えられます。その際には、効率的に除雪を進めていくためにも、皆様には不要不急の外出はご協力頂けたらと思います」と話した。

<気象台は厳重警戒>
今回の最強寒波については、福島地方気象台も厳重な警戒を呼びかけている。
福島地方気象台菅原誠観測予報管理官は「短時間の強い降雪により、積雪が急に増加する恐れがあります。厳重な警戒が必要となります」と呼び掛けた。

また、最強寒波により屋根からの落雪など除雪をめぐる事故にも警戒が必要だ。県内では4日事故が確認されている。
消防によると、喜多方市で除雪作業をしていた40代女性が屋根から落ちてきた雪に埋まり病院に運ばれた。ケガはなかった。
今回の最強寒波は居座るため、週明けまで注意・警戒が呼びかけられている。