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南相馬市で初の「特定帰還居住区域」申請へ<福島県>

南相馬市は、住民の帰還に向けて国が除染やインフラの整備を進める「特定帰還居住区域」を国に申請する方針を明らかにした。

「特定帰還居住区域」は、避難指示が続く"帰還困難区域"のなかの"特定復興再生拠点区域以外"の地域、いわゆる「白地地区」のなかで住民の帰還に向けて国費で除染やインフラ整備を進めるエリア。

南相馬市では小高区の国有林など約24平方キロメートルが"帰還困難区域"となっていて、ここに含まれる1世帯の住宅やその周りの道路など、約3.7ヘクタールを「特定帰還居住区域」に設定する案を作成。2024年度中に福島県の同意を得て国にする考えを示した。
南相馬市での「特定帰還居住区域」の申請をめぐる動きは初めてとなる。

「特定帰還居住区域」をめぐっては、これまで大熊町、双葉町、浪江町、富岡町の4町で設定されていて、除染などが進められている。

国は希望するすべての住民について、2020年代の帰還を目指している。