毎月22日を飲酒運転の根絶強化日に JR郡山駅前で受験生が亡くなった事件を受け 取り締まりなど強化
福島県のJR郡山駅前で受験生が飲酒運転の車にはねられ死亡した事件。この事件を受けて、福島県警察本部は、毎月22日を飲酒運転根絶に向けた取り組みの強化日とした。飲酒運転を撲滅するという、強い決意のもとに取り締りなどを強化する。
<酒気帯びで運転 受験生はね死亡させる>
2025年1月22日、JR郡山駅前で大阪から受験のために訪れていた19歳の横見咲空さんが車にはねられ、死亡した。
車を運転していたのは、福島県郡山市の会社員・池田怜平被告(34)。
起訴状によると、酒気帯びの状態で車を運転し、赤信号を無視して時速70キロで交差点に侵入し横断歩道上にいた横見さんをはねて死亡させたとされている。
<19歳の死を悼む>
事故現場には、多くの花が手向けられていた。この場所を訪れる人は、事故から1カ月が経っても絶えることはない。献花に訪れた人たちからは「本当に、飲酒運転は福島県からゼロにしてもらいたい」「飲酒運転なんて、自分で分かる事。飲んだら運転してはいけないと分かっている訳だけども、やはり飲酒運転がある訳だからね」と語る。
<事件が起きた22日を強化日に>
「飲酒運転の危険性を改めてよく説明し、飲酒運転をしない・させないということを強く訴えかけていただきたい」と訓示したのは福島県警察本部の森末治本部長。
毎月22日を飲酒運転の根絶に向けた取り組みを強化する日に設定し、各警察署で飲酒検問や取り締りなどを強化する。
郡山警察署・交通第一課の相良昭博課長は「22日は、ずっと忘れられない日になります。遺族の気持ちも考えれば、飲酒運転根絶に向けて必死に頑張っていかなければならない」と話す。
また2月19日からは、福島県警察本部のホームページに「飲酒運転根絶」サイトも開設し、マンガや動画などで分かりやすく危険性を訴えている。
飲酒運転によって奪われた命。事故を忘れず、二度と繰り返さないために飲酒運転をしない、させない。ひとりひとりの強い意思が求められている。