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たき火に注意!春は多発傾向で年間の5割超 たき火と火災は紙一重 <福島・郡山市>

福島県郡山市の郡山消防本部は、2024年までの過去10年間で、たき火が原因の火災の統計をまとめた。

その結果、管内ではたき火による火災は112件発生し、火災の総件数のうち10.5%を占めている。月別で最も多いのは3月の32件で、次に4月が31件と続き、この2ヵ月で年間の56.3%に達している。

春の時期に集中する理由としては、空気が乾燥していて風が強い気象の状況と、農作業でたき火が行われる時期が重なることが考えられるとしている。

発生時間帯別にみると、正午から午後1時台が30件(全体の26.8%)と最も多く、日が差している時間帯は炎が見えづらく、消したつもりでも消えていない場合があるなどと指摘している。

また、死傷者数については、消火しようとした際に服に火が燃え移るなどして、2人が死亡し、11人がやけどを負った。

郡山消防本部では、風が強い時はたき火を行わないことや、火が完全に消えるまでその場から離れないことなどを挙げて、たき火による火災に注意を呼びかけている。