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受験生は雪への備えも万全 福島県立高校で前期選抜試験 5教科の学力試験に挑む 3月14日合格発表

3月5日の朝は福島県中通りでも湿った雪が積もった。その雪の中を歩く受験生にとっては運命の一日。4日夜から交通機関にも影響が出たが、十分に備えて全力を尽くした。

重く湿った雪が積もった5日朝の福島県内。
4日夜から東北自動車道の一部区間で予防的通行止めが行われるなど一部の交通機関に影響が出た。14センチの積雪を観測した白河市では、住民が雪かきに追われた。雪かきした住民は「水分けっこう含んでるんで、ちょっと重いですねやっぱり」と話す。

午前7時半前、県立橘高校にはすでに多くの受験生たちが集まり始めている。福島市では雪が降る中で迎えた県立高校の前期選抜試験。周辺の道路は渋滞したが、受験生は雪への備えも万全だ。試験開始は午前9時だが、時間に余裕を持って会場に集まっていた。
「きょう6時50分くらいには着いていました。自分の緊張を和らげるために時間的に余裕を持ってきました」と受験生は話す。

5日は全日制と定時制合わせて72校で、2024年より572人少ない1万770人が受験。積み重ねた努力を信じて試験に臨んだ。
受験生は「受かるかギリギリなので、最後までやるしかないなということで、ちょっと緊張しますけど全力尽くしたいと思います」と話した。

5日は国語や数学など5教科の学力試験が行われ、一部の高校では6日と7日も面接などが実施される。福島県教育委員会によると、雪による試験の遅れやトラブルなどは確認されていない。
前期選抜試験の合格発表は3月14日だ。