処理水放出11回目は3月12日に実施へ 10日に一度安全性確認<福島第一原発>

東京電力は3月12日に、2024年度最後となる処理水の海洋放出を開始する方針を示した。
2023年8月に始まった福島第一原子力発電所での処理水の海洋放出をめぐっては、これまでに通算10回、タンク78基分ほどが薄められて海に放出されている。
東京電力は3月6日、今年度7回目(通算11回目)となる放出を3月12日から実施する計画を示した。
7800トン、タンク約8基分を放出する計画で、今回の放出は安全性を確認するために「2段階」の放出を行う。
3月10日に放出前の水槽で「試験的に薄めた処理水」のトリチウム濃度などが問題ないことを確認してから3月12日に放出を行う計画。
処理水の放出は、第一原発の敷地を圧迫する1000基あまりのタンクの数を減らすことが大きな目的となっている。
現時点でタンク21基の解体が決まっていて、空いたスペースには燃料デブリの取り出しのための施設が建設される見通し。