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大型観光キャンペーン「ふくしまDC」に向けおもてなしの基本を再確認 福島ならではの魅力発信へ準備進む

本番まであと1年、2026年4月に始まる大型観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」での地域の魅力を新発見・再発信に向けて、福島県では準備が進んでいる。

<おもてなしを学ぶ>
福島県内の旅館やホテルの関係者を集め行われたのが「福島県おもてなし研修会」。福島県が主催したこの会の目的は、デスティネーションキャンペーンで訪れる県の内外の観光客が福島の魅力に触れ、より旅を楽しんでもらうこと。まずは接客の基本を再確認した。
「基本をこの場で再確認ができましたので、今後福島にいらっしゃるお客様に対してしっかりおもてなしをしていきたい」と話す参加者が勤務する旅館では、デスティネーションキャンペーンに期待を寄せている。

<前回は売上増加 期待寄せる>
福島市・土湯温泉にある「山水荘」では、デスティネーションキャンペーンののぼり旗を設置し準備を進めている。
代表取締役の渡邉利生さんは「我々観光事業者だけではなくて、色んな方が力を合わせることによって有意義なデスティネーションキャンペーンにしていけたら、一番素敵なキャンペーンになると思って、期待しています」と話す。
2015年に行われた前回のデスティネーションキャンペーンでは、売り上げが10%増加しその効果を実感している。

<ならではの魅力を伝える>
全国から多くの観光客が訪れる絶好の機会。土湯温泉が力を入れている「発酵食」をPRしようと考えている。
「山水荘」では、特製の甘酒の提供や福島の酒と発酵食を堪能できる特別な宿泊プランなどを検討している。
代表取締役の渡邉利生さんは「デスティネーションキャンペーンをきっかけに、魅力的な取り組みを積極的にどう発信したかで、やはりお客様が増えるか増えないかは非常に変わる。町全体としての機運、ウェルカムムードをどう演出していくかがこれからのカギ」と語る。
それぞれの地域の特色を活かし、どうおもてなしをするか?福島県内の旅館とホテルなどでつくる福島県旅館ホテル生活衛生同業組合では、デスティネーションキャンペーンに向けて県産海産物をつかった料理を提供しようと準備を進めているという。

「ふくしまデスティネーションキャンペーン」に先立ち、2025年4月からは「ふくしま"プレ"デスティネーションキャンペーン」がはじまる。福島県によると、約300の特別企画を予定しているという。